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SOG(PAS)取替の時期と費用は?放置するリスクも解説

PAS・開閉器 高圧受変電設備の基礎知識

点検報告書に「SOG装置の劣化」「制御装置の更新推奨」と記載されていても、具体的に何をすべきかわかりにくいものです。この記事では、SOG(PAS)の取替時期と費用の考え方、放置した場合のリスクを整理します。

  • SOG装置の取替時期の目安

  • 取替費用を左右する要素

  • 取替工事の流れと停電時間

  • 放置した場合に起こりうるリスク

SOG装置の取替時期の目安は?

SOG装置(PASの制御部)は、電子部品や内蔵バッテリーを含むため、一般社団法人日本電機工業会の報告書では10年が更新推奨時期の目安とされています。PAS本体(開閉部)よりも短い周期での更新が必要になる点が特徴です。

出典:一般社団法人日本電機工業会「汎用高圧機器の更新推奨時期に関する調査」報告書(改訂版・2023年3月)
https://www.jema-net.or.jp/randb-archives/DS9201_202303.pdf

PASと制御装置は必ずしも同じタイミングで更新する必要はなく、制御装置のみを先行して取り替えることも可能です。基本的な仕組みはGR付きPASとは?波及事故を防ぐ仕組みで解説しています。

SOG取替の費用を左右する要素は?

SOG装置単体の取替は、キュービクル全体の更新に比べれば規模の小さい工事ですが、費用は次の要素で変動します。

  • 制御装置のみか、PAS本体も含むか:本体も老朽化していれば同時交換が合理的です

  • 設置高さと足場の要否:引込柱の高い位置に設置されている場合、高所作業車や足場が必要になります

  • メーカー・機種の互換性:既設のPAS本体を流用し制御装置のみ交換する場合、メーカーが異なると流用できないことがあります

  • 停電時間の制約:休日・夜間施工が必要な場合は追加費用が発生します

SOG取替工事の流れ

  1. 現地調査:PAS・制御装置の型式、設置状況、劣化度を確認

  2. 方針決定:制御装置のみか、本体を含めた更新かを決定

  3. 停電日の調整:短時間(数十分〜数時間程度)の停電で対応できることが多い

  4. 取替工事:既設の撤去、新規機器の設置・配線

  5. 動作試験:地絡模擬試験で正しく動作するか確認

PAS本体を流用して制御装置のみを交換する場合、キュービクル全体の更新に比べて工期・停電時間とも短く済むことが一般的です。

SOG装置を放置するとどうなる?

SOG装置の不具合は、平常時にはまったく症状が現れません。問題が表面化するのは、実際に構内で地絡事故が発生したときです。そのとき制御装置が正しく動作しなければ、PASが開放されず、事故が電力系統側にまで波及する可能性があります。

つまりSOG装置の劣化は、「今すぐ何かが起こる」問題ではなく「いざというときに機能しない」というリスクです。この性質のため、点検で指摘されても後回しにされがちですが、波及事故が周囲に与える影響の大きさを考えると、優先度は決して低くありません。波及事故の影響範囲は波及事故とは?周囲への影響と事業者の責任範囲で解説しています。

よくある質問(FAQ)

Q. SOG装置だけを交換することはできますか?

A. 可能です。PAS本体の状態が良ければ、制御装置のみの交換で対応できます。ただしメーカーや型式の互換性を事前に確認する必要があります。

Q. 取替工事にはどのくらいの停電時間が必要ですか?

A. 制御装置のみの交換であれば、数十分から数時間程度で完了することが多く、キュービクル全体の更新に比べて短時間です。詳しい時間は現地調査後にお伝えします。

Q. 点検で「動作試験不良」と指摘されました。すぐに交換すべきですか?

A. 動作試験で不良が確認された場合、地絡事故が起きても正しく切り離されない状態にある可能性があります。早期の原因究明と、必要に応じた交換をおすすめします。

まとめ

SOG装置は、目立たないながらも波及事故を防ぐ最後の砦です。更新推奨時期の10年を一つの目安に、点検での動作試験結果もあわせて状態を確認することが、いざというときの安心につながります。

さつき電気商会では、SOG装置単体の取替からPAS本体を含めた更新まで、名古屋市港区を拠点に自社施工で対応しています。点検での指摘内容についてのご相談もお受けしています。

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監修:株式会社さつき電気商会 技術部

名古屋市港区を拠点に、工場・倉庫の高圧受変電設備の設計・施工・更新を自社施工で手がけています。

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