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工場が突然停電する原因は?高圧設備に潜むリスク

事故・法令・点検・PCB 高圧受変電設備の基礎知識

工場の生産ラインが突然止まる停電は、原因が特定できないと再発の不安が残ります。この記事では、工場の停電原因を高圧設備側の要因と外的要因に分けて整理し、原因の切り分け方を解説します。

  • 高圧設備側で起こる停電の原因

  • 外的要因による停電

  • 原因を切り分ける方法

  • 再発防止のために確認すべきこと

高圧設備側で起こる停電の原因

自社の高圧受電設備が原因となる停電は、老朽化した機器の絶縁破壊によるものが大半です。主な原因は次のとおりです。

  • 高圧ケーブルの絶縁劣化:地中埋設部での水トリー現象などによる突発的な地絡

  • 変圧器の内部絶縁破壊:経年劣化や過負荷による絶縁物の損傷

  • 進相コンデンサの破裂・短絡:内部の絶縁破壊が連鎖的に進行するケース

  • 開閉器・遮断器の機械的故障:接点の摩耗や絶縁物の劣化

  • 保護継電器の誤動作:整定値のずれや経年劣化による誤った遮断指令

これらの多くは、更新推奨時期を超えた機器で発生しやすくなります。機器ごとの目安は高圧受変電設備とは?種類・点検・更新の基礎知識をプロが解説にまとめています。

外的要因による停電

自社の設備に問題がなくても、外的な要因で停電が起こることがあります。

  • 落雷:雷サージによる機器の損傷や、瞬時電圧低下(瞬低)

  • 電力会社側の事故:配電線の事故、他の需要家からの波及事故のもらい事故

  • 近隣工事による損傷:地中ケーブルの誤った掘削事故など

  • 小動物・異物の侵入:屋外設備への鳥獣の侵入による短絡

  • 強風・台風:飛来物の接触、樹木の倒木

原因を切り分ける方法

停電が発生した際、原因を切り分けるための手がかりは次のとおりです。

状況

推定される原因

近隣の他の建物も同時に停電した

電力会社側の事故、または自社からの波及事故

自社のみが停電した

自社の高圧設備または構内配線のトラブル

落雷のタイミングと一致する

雷サージによる瞬時電圧低下・機器損傷

PASが開放されている

地絡事故の発生とGR付きPASの正常動作

正確な原因究明には、保護継電器の動作記録の確認や、専門的な設備診断が必要です。停電発生後は、電気主任技術者または保安管理事業者に速やかに連絡し、原因調査を依頼してください。

再発防止のために確認すべきこと

  • 停電の原因となった機器の特定と交換

  • 保護継電器の整定値の妥当性確認

  • 設備全体の経過年数と更新計画の見直し

  • 落雷が原因の場合は避雷器の設置状況の確認

一度発生した停電は、根本原因を解消しない限り再発するリスクが残ります。応急的な復旧だけでなく、原因設備の恒久的な対策まで行うことが重要です。

よくある質問(FAQ)

Q. 停電の原因が自社なのか電力会社なのか、どう判断すればよいですか?

A. 近隣も同時に停電しているかどうかが一つの手がかりになります。ただし正確な判断には、保護継電器の動作記録などの確認が必要なため、電気主任技術者や保安管理事業者にご相談ください。

Q. 落雷による停電を防ぐことはできますか?

A. 完全に防ぐことは難しいですが、避雷器の設置によって機器への影響を軽減できます。設置状況を確認し、必要に応じて導入をご検討ください。

Q. 停電が繰り返し起きています。何を確認すべきですか?

A. 同じ機器が原因で繰り返している場合、応急処置のみで根本原因が解消されていない可能性があります。設備全体の経過年数を含めた見直しをおすすめします。

まとめ

工場の突然の停電には、自社の設備劣化と、落雷や電力会社側のトラブルといった外的要因の両方が考えられます。原因を正確に切り分け、根本的な対策を講じることが、安定した操業につながります。

さつき電気商会では、停電原因の調査から再発防止のための設備更新まで、名古屋市港区を拠点に対応しています。突発的な停電でお困りの際は、お気軽にご相談ください。

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監修:株式会社さつき電気商会 技術部

名古屋市港区を拠点に、工場・倉庫の高圧受変電設備の設計・施工・更新を自社施工で手がけています。

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